検索利用率を140%増加させた秘訣とは

CROOZ SHOPLIST株式会社(以下:SHOPLIST)が運営するファッション通販サイト『SHOPLIST.com by CROOZ』は年間購入者数167万人、出店ブランド数1,000店、年間出荷件数393万件を誇る通販サイトを運営し、レディース・メンズ・キッズのファッションアイテムを中心に、コスメやインテリア雑貨に至るまで、幅広いジャンルのアイテムをまとめて購入できます。

今回はこのSHOPLISTの開発担当である宮嶋拓也氏に、EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」導入時におけるお話をうかがいました。

SHOPLISTの開発担当の宮嶋拓也さん

課題は検索エンジン独自のスキルセットの維持と運用コスト

Zenken編集(以下:編) 「ZETA SEARCH」を導入する前はどのようなことが課題だったのでしょうか。

宮嶋拓也氏(以下:宮嶋) もともとは自社で検索エンジンを立ち上げていましたが、ECサイトを作るのとはまったく違う設計思想や言語で構築しなくてはならず、検索エンジンの知見があり、かつ検索エンジンに特化したスキルセットを持ち合わせた人員でないと新規開発できないことが課題でした。

例えば、検索エンジンの辞書更新を一つ更新するだけでも、キーワード検索で商品の露出が大きく変わるなど、検索エンジンにはメンテナンスが必要なのですが、それができていませんでした。

ECサイト構築とはまったく違う技術要素、スキルセットを持った検索周りに特化した人材を、検索エンジンの保守のためだけに確保し続けることができなかったところも大きいです。その担当がいなくなってしまうと検索エンジンに関連した開発が進められなくなり、開発が滞っていたのが実情でした。

 自社内で解決することが難しかったということですね。

宮嶋 そうです。また、サーバーの運用コストも課題の1つでした。当時は、検索トラフィックが増えるセール時に最大40台という想定でサーバーを確保していたのですが、通常時はもっと少ない台数で動かしていました。

 使用しない際にもサーバーの運用コストが常に発生していたということですね。

宮嶋 はい、そうです。SHOPLISTを前に進めていくために、「検索機能の開発の停滞」と「サーバーの運用コスト」という2つの課題を、外部に依頼することで解決しようということになりました。

監修
コマースとCXの
リーディングカンパニー

sponsored byZETA株式会社

ZETAのHPキャプチャ

ZETA株式会社はEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」をはじめとして、EC利用者の体験を包括したマーケティングの実践をサポートする『ZETA CXシリーズ』の開発・提供に取り組んでいる企業です。アパレル、家具・家電・日用品、BtoB問わず、国内大手ECに多数の導入実績を誇っています。

最低条件の「こだわり検索」をクリアできたのがZETAのみだった

SHOPLISTの開発担当の宮嶋拓也さんがインタビューを受けている様子

 なぜZETAさんを選ばれたのでしょうか。

宮嶋 端的に言うと、実現したかったことに対してZETAさんはオールクリアだったからです。

 “実現したかったこと”とはどういったことでしょうか。

宮嶋 外部へ依頼する際の最低条件が「こだわり検索」でした。

まず前提としてSHOPLISTは大きなプロダクトです。そして、検索エンジンはいわばECサイトの脳の部分だと考えています。その脳を入れ替えるときに、ただ入れ替えるだけではなくメリットを盛り込みたかったため、新しい機能を盛り込んだうえでリリースしたかったのです。

それが「こだわり検索」でした。

 当時、それを実現できるのがZETAさんのみだった、ということですね。

宮嶋 そうです。当時の課題だった検索エンジン独自のスキルセットの維持と運用コストの問題を解決することは当然期待していましたが、入れ替える以上、新機能として盛り込みたかった「こだわり検索」が実現できるという点で、ZETAさんを選びました。

それ以外にも、開発のスピードアップや検索速度が落ちない点なども選んだ理由です。

機能が増えたうえに、サーバー台数が40台から3台に!

 実際に「ZETA SEARCH」を導入していかがでしょうか。

宮嶋 サーバーが40台から3台になりました。

 40台から3台とはすごい!

宮嶋 本来4台は必要とのことだったのですが、予算の都合もあったため、どうにか3台に収められないかと依頼をして、話し合いをした結果、3台に収めていただきました。

機能面でいうと、我々の検索エンジンはもともとリクエストをしたら商品のIDを返すことしかできませんでした。そこでファセットサーチやドリルダウン、サジェストなどいくつか機能を提供していただいたことで、できることが増えました。

また、導入によって検索エンジンの保守運用に特化した人員を維持し続けることが不要となりECサイト開発により一層注力できるようになりました。

また、SEO対策に関しても、ZETAさんがフォローしてくれたおかげでうまくいっています。

検索利用率が140%アップ

 数字的な面で変化はありましたでしょうか。

宮嶋 検索利用率が140%アップしました。

 それは大きな変化ですね!

宮嶋 長袖や半袖といった細かい検索が以前はできなかったのですが、その点が実装されたことで利用率がアップしたのではないかと考えています。

 利用ユーザーの検索ニーズに応えられるようになったということの表れですね。

ZETAの担当者との出会いに感謝

 「ZETA SEARCH」を導入して何か新しい気付きはありましたか。

宮嶋 SHOPLISTそのものがユーザーと商品とのマッチングサービスだと私は思っていて、いかにその人にマッチした商品との出会いを生み出すことができるのかが大きな命題だと思っています。

そんな時にZETAさんとやりとりを進める中で出てきたのが「並び順」です。セグメンテーションを細分化することで適切な並び順になり、その人にあったものが表示されるようになりました。

ここに関しては、たぶんZETAさんとやっていなかったら気づかなかったかも知れません。

SHOPLISTの開発担当の宮嶋拓也さんがインタビューを受けている様子

 これだけの大きな開発となると、担当者さんとのやりとりも大変だったのではと想像できるのですが、いかがでしょうか。

宮嶋 これが実現できたのも、担当してくださったZETAの出張さんの存在がとても大きかったなと思っています。

実は、当時私はSHOPLISTに入社してから1カ月ほどしか経っていませんでした。その後、3カ月~4カ月でリリースまで持っていったのですが、このスピード感を出すために、かなりZETAさんにお願いをしました。

例えば、もともとの検索エンジン全部を変えるとなると、コストが高くなってしまうと考えたので、ElasticSearchのVer1とまったく同じ形式でリクエストできるようお願いしたりしました。

また、検索機能を刷新した際に検索スピードが落ちてはならないため、本来はインターネット経由で「ZETA SEARCH」にリクエストして使う想定のものを、今まで自社運用していた検索エンジン同様のインターナル通信でリクエストできるようZETAさんが柔軟に対応してくれたため、理想に近い形での導入ができました。

 細かな要望にも柔軟に対応していただけたということですね。

宮嶋 このようなたくさんのことを出張さんとツーカーで話ができて且つ実行もしていただけたので、入社1カ月の私でも短期間での検索刷新ができたと思っています。

 実際にECサイトを利用するユーザーからの反応はいかがでしょうか。

宮嶋 2020年に「ZETA SEARCH」を導入してから3年間で様々な開発をしてきて、お客様から良い声もあれば厳しいご指摘をいただくこともありました。我々はそれに随時対応してきたので、良い声につなげられたのではと思っています。

 最後にZETAさんへの率直な感想を聞かせてください。

宮嶋 停滞していた検索の開発を、前に進めることができたことに、とても満足しています。しかも3、4カ月というスピーディーにリリースできたのは、ほかの企業に依頼しては実現できなかったなと思っています。

細やかな聞き取りと柔軟な対応
さらに期待を上回る提案で顧客に寄り添う

商品検索機能の充実やコスト削減などを短期間で実現できたのは、ZETAの持つ技術力もさることながら、顧客の課題に対して丁寧な聞き取りと、それを実現するために可能な限りより良い提案を行うことができる担当者の柔軟性があってこそでしょう。

システム開発の現場では、商談時に「できる」と言われたにも関わらず開発時に「できない」と言われることがよくあります。このような齟齬を起こさずスムーズな開発を実現できるのもZETAならではの強みと言えるのではないでしょうか。

監修
コマースとCXの
リーディングカンパニー

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ZETA株式会社はEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」をはじめとして、EC利用者の体験を包括したマーケティングの実践をサポートする『ZETA CXシリーズ』の開発・提供に取り組んでいる企業です。アパレル、家具・家電・日用品、BtoB問わず、国内大手ECに多数の導入実績を誇っています。