CVRの改善
CVRアップのために対策すべき3箇所
TOPページの改善
CVR(コンバージョン率)を高めるためには、TOPページの改善が必要です。なぜなら、オンラインで買い物をしようとしている多くのユーザーが検索する際に入力するキーワードが「ECサイト名」「企業名」であるからです。最初に目に留まるTOPページには、ユーザーをナビゲーションする役割があります。
そのためユーザーがECサイトに訪問したら、求めている商品ページまで円滑にナビゲーションする必要があります。この工程を改善するためには、まずTOPページを閲覧したユーザーが次にどこのページにアクセスしているかを把握しなければなりません。
例えばGoogle Analyticsでは、「行動フロー」のタブから訪れたユーザーが次にアクセスしているページがわかります。GA4では「経路データ探索」がこれに該当します。ただしこの数を見るだけではなく、この結果からまずTOPページの役割である商品ページへのナビゲーションを果たしているか?という観点で仮説を立てることが重要です。
商品ページの改善
CVR改善を図るためには、商品ページにも焦点を当てることが大切です。商品ページでは、より多くの写真を掲載した方がCVRは高くなる傾向にあります。例えば服の場合、着用した写真や他の小物との組み合わせ、生地の質感など、詳しく掲載することが大切です。
つまり商品ページで必要なことは、顧客に購入後のイメージを持たせる、いわば擬似体験させることです。掲載されている写真からその商品を着用している自分を想像できると、より購買意欲を促すことができます。そして、写真と同様に商品ページのテキスト部分も、ユーザーが疑似体験できる文章にすることがポイントです。
また商品詳細ページのレイアウトには、Amazonのように左に写真を掲載し右に商品紹介文をテキストで記載する形と、ZOZOTOWNのような写真メインのページがあります。レイアウトが大きく異なると、CVRも同様に違う結果になります。自社ECサイトでどちらが適しているのかを把握したい場合は、一度ABテストを実施することをおすすめします。
決済方法の改善
自社のECサイトの決済方法が充実していない場合には、Amazon Payや楽天ペイといったID決済を導入してみることをおすすめします。前述したID決済を取り入れると、ECサイトに登録しなくてもユーザーがすでに持っているAmazonや楽天のIDでログインして購入することが可能なので、ユーザーに安心感を与えることができます。
またコンビニ決済や後払い決済という方法も導入することも得策です。ターゲットユーザーが10代〜20代と若年層であれば、クレジットカードを所有していない可能性があるからです。そのため、若年層をターゲットにしているECサイトは、クレジットカードに依存しない決済方法を導入することをおすすめします。
見た目の改善だけではダメ?改善すべきは検索から!
ECにおける商品検索・サイト内検索がもたらす効果
CVRを改善するためにサイトの見た目だけを変えていくだけでは、売上向上を図ることは難しくなります。そのため、ECサイトでCVR改善を求めるのであれば、サイト内の検索精度の向上がとても重要になってきます。
サイト内検索精度が向上すると、ユーザーは求めている商品ページまでスムーズに辿り着くことができ、購買意欲を促進できます。しかし、ECサイトへ訪問を促せたにも関わらず、サイト内検索の精度が低いと、求めている商品ページへなかなかたどり着けず、ユーザーを離脱させる可能性を高めてしまいます。
さらには顧客体験(CX)向上にもつながる!
ECサイトの検索機能は消費者がダイレクトに自分の要求を打ち込んでいるタイミングで、ニーズが顕在化している時です。自分が欲しいと考えている商品をスピーディーに見つけられるか否かで、CVRに大きな違いが出るのは想像に難くないでしょう。このように顧客体験(CX)を向上させることが、今後のECサイトの運営を左右すると言っても過言ではありません。顧客体験の向上とは、ユーザーが購買しやすくなるような施策だけでなく、このECサイトに来るだけでワクワクする、居るだけで楽しいと思ってもらえるような施策です。
本メディアでは、ZETA株式会社監修のもとECサイトにおける顧客体験(CX)向上について詳しく解説しています。興味がある方はぜひ参考にしてください。

- 監修
- コマースとCXの
リーディングカンパニー
sponsored byZETA株式会社

ZETA株式会社はEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」をはじめとして、EC利用者の体験を包括したマーケティングの実践をサポートする『ZETA CXシリーズ』の開発・提供に取り組んでいる企業です。アパレル、家具・家電・日用品、BtoB問わず、国内大手ECに多数の導入実績を誇っています。