表記ゆれ
画像引用元:ZETA株式会社公式HP
(https://zetacx.com/zeta-search)
表記ゆれとは、同じ意味の言葉を違う言い回しで表現されることを指します。例えば、デジタルカメラをデジカメ、勉強机を勉強デスクと表現することなどが該当します。同じ意味の言葉や商品でも、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなど、さまざまな形で表現されるため、ECサイトではどのような形で検索されたとしても、該当商品がヒットするような仕様にする必要があります。
ECサイトの表記ゆれの問題は気付きにくく
知らずに顧客離れが進んでいる可能性大
サイト内検索における表記ゆれの根本的な問題は、サイト運営者が気づきにくいことです。商品やサービスへの評価は口コミ・レビューを見れば分かりますが、表記ゆれが原因で低下したユーザビリティや機会損失の程度を定量的に測るのは簡単ではありません。
もちろんユーザーが逐一教えてくれるわけではないので、運営者が日頃から意識して表記ゆれに気づくことが大切になります。表記ゆれの基礎知識から集客、マーケティングへの影響についてよく学び、表記ゆれ対策機能を導入するなどの具体的な施策をとることが必要です。
ECサイトの表記ゆれが発生する原因とは?
年齢層の違いによる表現のゆらぎ
同じ商品を目にしても、年齢によって表現のしかたはまちまちです。例えば下半身に着用する服のことを、高齢者層では「ズボン」と呼ぶ人が多いですが、若年層では「パンツ」と呼ぶ人が多くなります。また高齢者層における「パンツ」とは下着を指すことが多く、同じ言葉でも意味が変わってしまいます。このように年齢の違いによる表現のゆらぎは、表記ゆれが起こる原因の一つです。
性別の違いによる表現のゆらぎ
前項と同様に、男性と女性、性別の違いによる表記ゆれもあります。例えば上半身に着用する服のことを、男性は「シャツ」と呼びますが、女性は「ブラウス」と呼びます。どちらも同じカテゴリーの商品を対象としていますが、表現のしかたは性別によって異なるのです。
地域差による表現のゆらぎ
表記ゆれは地域性によるものもあります。例えば、和菓子の「大判焼き」のことを関東では「今川焼」と呼びますが、関西では「回転焼」と呼びます。他にも地域性による表現の揺らぎは数多く存在し、表記ゆれを生じさせる原因の一つとなっています。
ECサイトの表記ゆれの放置がもたらす2つの損失
表記ゆれを放置することには、どのようなデメリットやリスクがあるのでしょうか。2つのポイントを考えてみます。
0件ヒットが機会損失を招く可能性
表記ゆれ対策が十分に行われていないECサイトでは、消費者によるサイト内検索(商品検索)で情報が正しく表示されず、機会損失が発生するリスクがあります。
例えば、商品マスタにおけるキーワード設定で「机」というキーワードしか登録されていない場合、同じ意味の「デスク」というキーワードで検索しても商品がヒットしません。同じ商品を検索したにもかかわらず、「デスク」で検索した人を遠ざけてしまうことになるのです。
ユーザビリティが低下し離脱や再訪機会を損失する可能性
表記ゆれをそのまま放置してしまうと、ユーザーに無駄に時間ばかりを浪費させてしまい、利便性や快適性、つまりユーザビリティを著しく低下させることになります。このようなことが続くと、このECサイトには自分が欲しい商品がないと思われて離脱されてしまったり、使い勝手が悪いからもう訪れるのをやめようと思われてしまったり、結果として売上低下につながってしまいます。
自社で行えるECサイトの表記ゆれ対策とは
表記ゆれパターンを手動で入力
手動で表記ゆれを修正する方法は主に2つあります。
- 表記ゆれが発生しそうな商品ごとにキーワードを抽出し、商品マスタに登録する方法。
- 表記ゆれを検索エンジン自体に登録する方法。
商品数が多くなればなるほど時間と労力がかかってしまう
ただし、上記2つの方法は、表記ゆれのパターンを探し出して登録しなくてはなりません。個人経営や商品数が少ない場合は適宜対応が可能ですが、商品数が多いECサイトにおいては、時間や工数を多く費やさなくてはならず、現実的ではないでしょう。
「ZETA SEARCH」は表記ゆれ機能はもちろんのこと、絞り込みと並び替えの「自由度×柔軟性」を追求し、圧倒的な高速性・処理能力とAIによる自動最適化により、顧客体験向上を実現している検索エンジンです。アパレル、家具・家電・日用品、BtoB問わず、国内大手ECに多数の導入実績を誇っています。
検索エンジン「ZETA SEARCH」導入による表記ゆれ対策事例
本メディア監修ZETA株式会社が提供する「ZETA SEARCH」導入における、表記ゆれ対策の事例を紹介します。
プラス株式会社の事例

(https://zetacx.com/case/plus)
細かなチューニングでヒット率が改善
キーワード検索の機能を刷新して、入力文字を補完する「サジェスト機能」をサイトに導入、製品の型番検索にも対応。表記ゆれを細かくチューニングしたことで、キーワード入力時のヒット率が大幅に改善し、検索精度に寄与しました。

- 監修
- コマースとCXの
リーディングカンパニー
sponsored byZETA株式会社

ZETA株式会社はEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」をはじめとして、EC利用者の体験を包括したマーケティングの実践をサポートする『ZETA CXシリーズ』の開発・提供に取り組んでいる企業です。アパレル、家具・家電・日用品、BtoB問わず、国内大手ECに多数の導入実績を誇っています。